(2)テロリスト達の大半はアメリカの同盟国であるサウジアラビア国籍でした。
(3)サウジアラビアを攻撃する訳にもいかず、怒りの矛先はビン・ラディンの潜伏するアフガニスタンに向けられました。ロシア人達の侵略、アフガニスタン人自身による内戦、によってボロボロとなったこの国を攻撃することは赤子の手をひねるようなものでした。
(4)根が卑怯な米軍ですから、地上戦は避けて、専ら空爆を展開しました。「標的だけを狙って」、「一般市民の殺傷はなるべく避ける」などのきれい事を並べましたが、実際には無差別に爆弾を投下しました。また、爆撃の精度もお粗末きわまりないものでカブールの赤十字施設に二度も爆弾を落としてヒンシュクを買いました。
(5)アフガニスタン人の生命、人権などは毛頭無視の意向ですから、空爆開始早々にクラスター爆弾を投入しました。クラスター爆弾は広範囲に渡る無差別殺傷の兵器で、多くの場合、子供達が犠牲になります。ちょうどこの頃にブッシュは「アフガニスタンの人達は我々の敵ではない。さあ、アフガニスタンの子供達にアメリカの子供達からお金を募金して送りましょう」などとタワケたきれい事をテレビで放映していました。
(6)罪のない多くの一般市民を殺傷し、アフガニスタンを廃墟にしておいてから、「我々はタリバンとアルケイダからアフガニスタンを救うために戦った」と胸を張ってみせたところで、だれがそんな世迷いゴトを本気にするかい。
(7)ビン・ラディンですが、アメリカがその探索のために一国を破壊しつくした2002年2月13日現在に至ってもその消息が不明なままである、というのも目出度い話ではあります。「ひょっとしたら、あそこで殺した何人かのうちに背の高い奴がいたからDNA鑑定をしてみよう」、という報道がありました。おいおい、誰を殺しているのか分からないでやっているのかい。殺してから身元の確認とは恐れ入ります。
(8)ジョージ W.ブッシュと米国民はアフガニスタンの人達に陳謝するべきです。そして無辜の民を殺傷したのに使った軍事費と少なくとも同額の金額をアフガニスタンの復興に投入する道義的責任があります。