オーストラリア製品不買運動 2004年6月7日
Boycott Aussie Products:メルボルン冤罪事件への抗議と報復
広く知られているように、オーストラリアのメルボルンで日本人旅行者5人が1992年に麻薬密輸入の濡れ衣を着せられ、有罪刑が確定しています。知らずに「運び屋」に使われてしまった、というのが真相とのことです。メルボルン事件弁護団ホームページアンビリーバボーオーストラリアニュース、に事件の経緯が紹介されています。

オーストラリアニュースによると、「彼らの無実が証明されての帰国ではなく、懲役10年を終えての帰国なのです。また、残り一人の日本人は懲役20年なので未だ服役中」とあります。

この件については、小野正昭という外務省の腰抜け小役人が参議院法務委員会で政府参考人として噴飯モノの答弁をしています。在外邦人を保護、救出しようとする意気込み、志などは微塵もありません。血迷ってオーストラリアを指して「先進国では云々」とまで言い出すテイタラクです。

1973年まで「白人以外の移住は認めない」と南アフリカのアパルトヘイトと同じ国是を掲げ、1969年までは原住民であるアボリジニーに投票権を与えなかったような三流国をして「豪州も含めまして西側先進国」と認識している茶坊主集団の外務省は明治時代以来伝統の「棄民政策」の精神を脈々と引き継いでいるようです。

納税者として、この事件以降、すなわち1992年以降にオーストラリアにおいて在外公館勤務していた外務省の怠慢な腑抜けのような役人共の引責辞職を求めたいと思います。

この事件に関する奇妙な点を列挙すると:

(1) 土地勘もなく現地の言葉にも不慣れな日本人旅行者がマレーシアからオーストラリアに麻薬を持ち込んで商売するだけの器用さも度胸も、また人脈もあるわけがない。

(2) 能力の低い通訳を法廷で使ったと分かっていながら、事件の見直しがされていない。

(3) 外務省の現地出先機関が冤罪を晴らして無罪の邦人を救出しようと充分な努力をしていない。

(4) 被告達は1人のオーストラリア人にも危害を加えておらず、巧妙に密輸業者に騙されただけであることが明白であるのに、無罪になっていないのみならず、国外追放、執行猶予、仮釈放などの配慮さえも一切否定され、問答無用で不当な実刑を一方的に宣告され、長期間に及ぶ刑期を課せられて収監され続けている。

(5) 事件の真相を知る人物まで特定できているのに、オーストラリア側でこの人物を召喚することを故意に怠っている。

などなど、謎だらけです。

もともと、「WAP (White Australia Policy):白豪主義」というとんでもない人種差別主義を1973年まで平然と掲げていた国ですから、白人以外には公正な取り扱いをする下地がありません。おまけに第二次世界大戦でオーストラリアの兵隊が日本軍の捕虜になった屈辱を恨み続けている嫌らしい世論の消えていない土壌で、うわべの親日の下にある屈折した反日感情が作用して、日本人被告人達にとって公正な裁判が行われた筈がないと断定できます。

日本人に対する人権侵害を犯したことをオーストラリア政府が認め、被害者達に謝罪し、そして補償をするまで、日本の市民はオーストラリア製品を断固としてボイコットするべきである、と提唱します。

BAP(Boycott Aussie Products:オーストラリア製品不買運動):これ、かつてのオーストラリア白人至上主義のWAPときれいに韻を踏みます。

オーストラリア産の安い牛肉をスーパーで見かけても、我慢して買うのをやめましょう。道理の通らない相手ですから、経済で締め付けて痛い目にあわせる他に対抗策はありません。

Do not buy Australian products!

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