「なんたら英語」とか「なんたら訛」について

よく、「オーストラリア英語だから訛(なまり)がきつい」とか「美しい正当なイギリス英語」とか、はたまた「鼻にかかったようなアメリカ英語」などということが好んであげつらわれることがあります。

当人が気がつかないままヒドイ日本語訛(なまり)の英語を話しがちの私達日本人がおこがましくもこのような聞きかじっただけの知識を披露するのは笑止千万です。

日本語訛の英語の方がキツイんです。

「インド人の話す英語の訛は分かりにくくて」みたいな言い草がまかり通っていますが、そうではありません。英語の音としては、インドの人達の話す英語の方が大半の日本人がクチにする英語よりもずっと正確です。

ニュージーランドの人、イギリス出身の人、それにシンガポール、南アフリカ、カナダの人達が集まって話をする際には通訳は不要です。大げさに言われる「方言・なまり」などは意志疎通の障害にはなりません。

日本の英語教育においてこれをあげつらうことなどは不遜ですらあります。

大体、やれ「訛」だ「方言」だなどと言える水準にはありません。必要最低限の単語・言い回しすら教え込むことができていないんだから。

そして、和式英語の音はトンデモなく英語の音とかけ離れているのだ、という自覚すらありません。

「どこの民族の話す英語にも訛はつきものだから、これからは胸を張って日本風の英語のあり方を考えてみよう」みたいな意見をどこかで読みましたが、とんでもない話です。通じないんだってば、そんなもん。

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