ICAO Alphabet: 航空アルファベット
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ICAOは「International Civil Aviation Organization:国際民間航空機関」という国連所属の団体です。ここで採用されているものに「ICAO Alphabet」があります。
これ、日本語で言うと、「イロハのイ」みたいな言い方です。 もともとは米軍の飛行部隊が使っていたものですが、今では全世界の航空業界で使われています。 パイロットと管制官のやりとりにおいて機体番号の確認になくてはならないものです。たとえば、「M」と「N」、または「P」と「T」のように聴き取り時に間違われやすい音が原因で事故があっては大変ですから、「Mike」「November」「Papa」「Tango」といった具合に決められた単語を使うことによって綴りをダメ押しする訳です。 航空業界以外でも幅広く使われています。電話口などで綴りの確認に使われる場合には:「"a" as in "alpha", "p" as in "Papa"」などのように言います。 航空業界では、このICAOアルファベットでつづりを確認する、というのがお約束にはなっているものの、実はパイロットでも「ど忘れ」することがあるようです。そこで恥をかかなくても済むようにカンニング用早見表をコックピットの中に貼っていたりします。 もちろん、航空業界以外ならば、でたらめに「猫の"ネ"」みたいな使い方と同様に、「"t" as in "Tom"」などと即興で言えなくもありませんが、だけど、それ、「イキ」じゃあないなあ。 ICAO Alphabetで綴りを伝えるのが「通」っぽくておすすめです、万国共通だし。 これを知っていると、「お、なかなかできるなあ」と思われがち!
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